ページ

2018年5月15日火曜日

食糧供給としての水産物

水産業は食料供給産業で、日本の水産基本計画においても「水産物の安定供給」が本来的機能として謳われている。

実際のところ、水産物の位置づけはどうなのか?
世界そして日本における現在の水産物消費における状況を調べてみた。

まずは世界の状況。

THE STATE OF WORLD FISHERIES AND AQUACULTURE (FAO,2016)によると、魚介類は世界の動物性たんぱく質供給量の17%(全たんぱく質ベースだと6.7%)を担うとある。
http://www.fao.org/3/a-i5555e.pdf

それでは、日本についてはどうか?

水産白書2017からは読み取れなかったので、食糧需給表(農林水産省、2017)から試算してみたところ、魚介類は日本における動物性たんぱく質供給量の31%であった。

これ、日本は世界との比較で2倍弱はありますが、ずいぶん下がりましたね。
少なくとも10年前には40%程度ありましたので、単純な比較でも10%近くの減少です。

肉類と魚介類の消費量の逆転や海外との競合による買い負けなど複合的な要因はありますが、それでも根本的な減少要因とそれに向けた対策をしっかり考えなくてはならない段階にあると感じます。

(仙台生活410日)




0 件のコメント:

コメントを投稿