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2017年7月11日火曜日

水産白書の概要

東北農政局で行われた水産白書の説明会に参加してきました。
今回の特集は「世界とつながるわが国の漁業~国際的な水産資源の持続的利用を考える~」です。
特集は5年周期で巡るのがいつものパターンとは担当者、今年は社会情勢を鑑み、このテーマになったそうな。
天皇杯を受賞した唐桑町浅海漁業協議会青年部もバッチリ!笑顔で載ってますね(笑)

天皇杯受賞の記事












以下、概要を防備録。

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章 特集 世界とつながる我が国の漁業 ~国際的な水産資源の持続的利用を考える~

1節 世界の漁業の状況
・世界の漁業・養殖業生産量:19,977万トン(漁船漁業:9,377万トン,養殖業:1601万トン)
・養殖業が漁船漁業を上回る,漁船漁業生産量は頭打ち。
・世界の1人当たり食用魚介類消費量は過去半世紀で2倍に増加。
2節 我が国の漁業をめぐる国際情勢
・遠洋漁業は200海里により,撤退・操業規模縮小が続く。
・沖合漁業は日本EEZ近くの公海によるサンマやサバを対象とした外国漁船の操業が急増している。
3節 国際的な漁業の管理
・国際的な漁業管理の枠組み:国連海洋法条約,国連公海漁業協定
・地域漁業管理機関による国際的な資源管理:①カツオ・マグロ類を対象としたもの(CCSBTほか4つ),②カツオ・マグロ類以外を対象としたもの(日本主導のNPFCほか)
4節 国際社会の中での持続的な漁業に向けて
・持続的な利用のための資源管理,確実な実施体制の構築,責任ある漁業国・水産物消費国としての日本の役割は大きい。

第Ⅱ章 平成27年度以降の我が国水産の動向
1節 水産資源及び漁場環境をめぐる動き
・主要魚種(15魚種37系群)のうち,中高位が62.2%,低位は37.8%
・漁場環境では,気候変動のモニタリング,藻場干潟の保全や新しい問題としてプラスチックごみ問題が挙げられる。
2節 我が国の水産業をめぐる動き
・国内生産量4,688t,国内生産額15,916億円
・平均産地価格は339/kgで上昇傾向
・漁業就業者数(H28)は1620人,高齢化率は37%
3節 我が国の水産物の需給・消費をめぐる動き
・魚介類の国内消費仕向量767t,食用魚介類自給率59%,食用魚介類の11年あたり消費量は25.8kg
・消費者への情報提供等の取組み:①加工食品の原料原産地表示,②水産エコラベル認証,③地理的表示保護制度(みやぎサーモンの記載あり)
・水産物貿易:輸入,輸出ともに前年比で減少(量,金額とも)。
4節 安全で活力ある漁村づくり
・水産業の多面的機能ほか,関連産業との連携など言及
5節 東日本大震災からの復興
・復旧復興の状況や原発事故の影響への対応など

○水産白書(2017/平成28年度)へのリンク
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/H28/index.html


受け付け
会場の様子


資料

実践活動優良表彰記事





















(仙台生活102日目)



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