H28年度海と生きる連続水産セミナー第1回講座(気仙沼市/H28年12月)からの防備録。
水産物の流通はどうなっているかー産地の方向性とマーケティングの可能性を考えるー(中原尚知准教授)
・流通に関して数字を元にお話する、マーケティングの視点も入れてみる。
1;産地の課題とマーケティング
・産地の課題ー復興にかかる問題点;(販路の確保・風評被害44%)誰に、何を、どうやって、 売っていくかが大きな課題
・対策;既存の販売チャンネル以外における販売26%、新商品の開発25%;水産白書より
・ドラッカー;販売とマーケティングは同じではない;販売志向(製品の販売;プロダクトアウト)と消費者志向(消費者ニーズ=マーケティング;マーケットイン)→統合的であること
・コトラー;自分で制御できる要素について、考えうる最善の手段を尽くし、消費者・顧客・自社の満足につなげること(4p;場所、プロモーション、価格、製品)
・顧客の問題=消費者の問題とは限らない;誰のニーズに応える?
2;産地と消費者の間はどうなっているか
・今後消費を拡大したい分野(野村総研調べ);日常的なところ(食料含む)にお金を使うという結果
・最終的な魚はどこで売るべきか?;どこで買っているのか;日常的なものはスーパーが大きく、近年はEコマース(インターネット)が伸びている。スーパーが圧倒的である。
・水産加工品の生産量は下降傾向で推移;割合の変化はみられない。
・中食市場の成長(惣菜白書);最近10年間で20%の伸び
・消費地市場経由率(2012)で53.4%;ビジネスの中身は変わって来ている。
3;産地におけるマーケティングの余地
・産地と食の距離
・産地として誰に何をどうやって売るのか?
・低コストでリーダーになるか集中差別化を優先するかの2つ;差別化戦略が有効と考えられる。
・ハイブランド、ミドルブランド、ローブランド、コモディティ;差別性、希少性、有名性
・自分の製品がどんなバリューチェーンに乗っているのかを知る必要がある。
・ブランド化ビジネスとコモでティビジネスの使い分け;コモディティがブランドを作るという見方もある。
・他者との協調の中で一体となって進めていく。産地と消費者の間に距離があるということはマーケティングの余地があるということ、サービスや情報を付加して見える化すること。
Q マーケットの考え方など参考に、差別化戦略としてブランド化;地域ブランド化をするときの大事な要素として製品レベルでは階層分けがある。協調して進めていく。
唐桑町天皇杯のお話もマーケティング。
需要拡大への効果を発揮する可能性も十分にある。
フィードバックも欲しい。
4 質疑応答
天然魚、消費地の方で売りにしようと・・産地からうまいアイデアがなく、消費地から。
機会を増やしていくとか;養殖;相対的にコントロールできない。
天然魚のブランドはある;スペック、取り方、鮮魚 不確実性はある 取れないことも意味はある 手を伸ばす消費者に見えるようにする 産地としての動向を見て戦略を立てる。ちょっと見えるようにするだけでも意味はあり仕組みを作る必要がある。ニーズはあるが・・産地ともに。
6次産業化。
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