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2015年10月7日水曜日

第1回気仙沼勉強会(水産業で地方創生)

勝川俊雄さん(東京海洋大)の講演会がアンカーコーヒーマザーポート店にて開催されました。
「水産業で地方創生」の講演から次のステップを探ります。

アンカーコーヒーマザーポート店
オープニング













1. 日本の現状
・日本の漁業従事者が絶滅危惧種の危機にある。
・インフラのみの修繕の失敗:奥尻の例
・産業政策の漁業復興、猿払村のホタテの事例、「地まき」、「食べていける漁業への転換」
・猿払は若者多い、奥尻は高齢者、若者が入ってこれる受け皿が必要

2. 日本漁業の推移
・漁業の栄枯盛衰、終戦から70年代、日本の漁業の黄金時代、北洋漁業の拠点
・1970年代に漁業を取り巻く環境が変わる⇒排他的経済水域の設定
・漁業は成長産業、しかし、世界銀行の20年後予測では日本だけが一人負け。

3. 海外の事例
・ノルウェーで一番羽振りが良いのはサバ漁師
・サバ、親を残して管理するヨーロッパ、日本は漁獲してしまう。
・日本の漁業⇒現金つかみ取り大会、ヨーロッパの漁業⇒枚数制限
・福島の例(震災に伴う休漁):獲らなければ魚は増える。

4. 市場システム
・漁業収入=漁獲量×魚価、資源管理とマーケティング
・スーパーマーケットは原価主義、価格ありき。
・多段階流通システムと対立の構図
・魚は重要なタンパク源、80年代までは何もしなくても需要があり勝手に魚が売れた。
・「上げセリ」の制度、大勢が魚を奪い合う時は良かった。
・少子高齢化社会では、胃袋がちいさくなっていて、売れる魚を考えないといけない。
・売る努力の欠如、場当たり的に取るだけ、売る努力なし。
・作っただけでは製品、売れてはじめて商品(松下幸之助)
・地域マーケティングのポイント
 ①複数の選択肢をもつこと:ニュージーランドは「下げセリ」でUNSOLD(ある価格水準)の場合には国内販売せず輸出する(加工して売る)。世界の価格が基準になっている
 ②パートナーをつきる。魚を売れるwin-winの関係をつくる。
 ③地元の魚を発掘する。
・陸前高田の例:APカンパニーの野本さん、目利き、つかぐ10/11 漁業と食の未来を守れ、夢の扉
・ドンコとケツブの活用
・漁業者が居酒屋で食べる、現場を見てやる気アップ!
・魚を買える人に現場を見てもらわないといけない。
・生産者と消費者の接点が価値を生む

5. 地方創生
・地元消費はゴールではない、他県で高く売れる、他県民が食べに来る
・青い鳥から学ぶ地方創生、よそに持っていっても生態系が変わる。
・高知県のひろめ市場と姫路での失敗例
・活版印刷、外に出て分かること。
・住んでる地元ラブ+他人に伝えられる
・いまだけ、ここだけ、わたしだけ、の体験 → 観光は感幸
・鳥羽、かいとうゆうみんくらぶ
・地域ブランド=地域を知ること、この土地ならではを探し、土地の魅力を体験できる受け皿をつくる。
・顧客は誰か?
・旅好きの女性に突き刺さるもの。
・地元、うちが一番は大事、よそ者が翻訳、win-winへ。地域を掘り下げていく。
・気仙沼の教科書をつくる。
・歴史、食、風土、外の人の視点でおもしろいテーマをディープに掘り下げたストーリー。
・図書館で配布
・消費者を巻き込んだ形が大事。
・第2次世界大戦の休漁の教訓
・今はメディアと政治家教育にシフト
・エコラベル、日本の教育の問題もある。

参加者の皆さん(小野寺さん撮影)
















懇親会の様子
今日の晩餐



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