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2015年10月14日水曜日

フィールド調査②

フィールド調査2日目。

今日は南三陸町戸倉の寺浜漁港へ向かいます。
通るたびに道の変わる南三陸町、高台への造成も少しずつ進んできています。

また変わった!迷路みたいだ
南三陸町防災庁舎












さて、出港。
志津川湾を一周クルージング!ワカメ、ホタテ、ホヤなんかを見てきましたよ~。
以下は記録として。

べた凪
荒島












1. ワカメ
・水温が20を下回るようになり、ワカメにとっては良くなってきたようです。
・栄養塩の方は現時点ではあまり良くないとのこと、色落ちにも注意が必要。
・ワカメの伸びは今のところ1cmくらいか(漁業者)。
・ワカメ種糸に付く通称「白いの」はワカメの成長を阻害するから除去しないとダメ。
・北種の成長は遅い、よって他の種と交配する(塩釜種、金華種等など、割合や残し方は個人によって違う)。
・ロープへの挟み込みは来週くらいから始まるだろう(すでにしている人もいる)。
・今日の検鏡でワカメ種糸は28mm5cmあたり幼芽75本であった。

雑草の除去作業


雑草:通称「白いの」
ワカメの挟み込みをしたロープ












2. ホタテ
25mの長さのロープに片側80本のピン、両サイドで160本のホタテが付いている。
・地種は出荷まで2年、半成貝は1年かかる(今は北海道からの半成貝を使用)。
・ホタテは水温25を超えるとダメ、逆に言うと、金華山周辺が生産の南限である。

耳吊りホタテの水揚げ①
耳吊りホタテの水揚げ②


耳吊りホタテの水揚げ③
耳吊りホタテの水揚げ④(半成貝)






















3. ホヤ
・ホヤはお盆をすぎると産卵のために縮んでいく。
・ザラボヤがついているとホヤの根っこが長くなる。
・専門家は長くなってもホヤがロープに付いていればOKというが、心配に変わりはない。

ホヤの水揚げ
ホヤ(3年もの)


ザラボヤ付きのホヤ種糸
ザラボヤ除去後のマボヤ





根が伸びている(これは1年もの)



















4. その他
・定置網、今の時期は目合を大きくしてサケ狙いに入るが、春から夏にかけてはイワシ類を狙い、カツオ一本釣りの餌として供給している。
・ギンザケの稚魚が11月頃に山から海へ運ばれてくる。

・延縄式の牡蠣筏、牡蠣が成長して重くなると牡蠣の重さで浮きが沈むので成長の目安になる。

定置網
牡蠣養殖(延縄式)













今回も勉強になりました。 :)

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