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2016年12月19日月曜日

平成28年度政策課題講演会

平成28年度政策課題講演会に参加してきました。

今回はNHKより「ブラタモリ」チーフプロデューサーの山内太郎さんを招聘しての講演会、「地域の魅力再発見による地方創生」と題して行われました。
ブラタモリは個人的にも好きな番組なので興味津々で聞いてきました。

1. ブラタモリとは?
・ひたすら地質や地形に着目した驚きと発見が特徴の番組である。
・地域の特産品やグルメには見向きもしない。
・ロケ地の決め方:歴史,自然,大都市など,全国的に共通のイメージがあるところから選定,なぜそのイメージがついたのか探りたいというのが根幹にある。
 →地域の魅力再発見というブラタモリの独自の視点

2. ブラタモリはどう作る?
・地形,地質,地図をツールとするが,もっとも大切にしている視点は「物語作り」である。
・地形,地質,地図はあくまで物語の接着剤であり,調べていく中で町の成り立ちに遡った物語が生まれる。
・地方創生(観光のヒント)?→成り立ちの物語
・人が面白いとか愉快と感じるときに何が起きているのかを考えると,それは「共感」の場面にある(換言すると,いかに共感を作れるか?)。
・突然タモリが表れたらとりうる行動の共感,非日常という異質の空間。
・江戸の原点は小田原にあり:総構の仕組みを皆が見本にした。
・人間の営みはいつも自然とともにあり,自然は人間にいつも警告を発しているというメッセージを番組にも込めていた。

3. まとめ
宮城にあるものヒント:日本遺産として(政宗が育んだ伊達な文化),町歩きから見えるもの(参考:仙台ふららんまいまい京都),宮城の在来野菜「 みやぎの野菜1996  伝統野菜産地マップ」などは注目している。

Q:ブラタモリの基準に合致しそうなので,気仙沼もよろしくお願いする。さて,全国から番組要望があったときの受け入れ判断は何か?また、プロデューサーは当初から何代目になつのか?
A:自治体からは月に1つくらいの頻度で番組製作のお話がある。先にお話ししたとおり,B級グルメとか持ち出されると発展しにくい。全国的に名前が出たらイメージの出る都市(市町村),地形などの情報が整備されていると優位性はある。また、番組には地方局のディレクター枠もある(宮城だと仙台局)。プロデューサーは4人で対応している。ここ2年,プロデューサーは変わっていない。最初の半年は前任者の引き継ぎだが,その後は新しいディレクターの思想が番組には反映される。

Q:宮城にブラタモリになりそうな素材はあるか?
A:番組製作は全国の人が「名前を知っている」「聞いたことがある」という前提から入る。名前のとおったまちや蔵王など有名な地名のところは結びつければ作れなくはない。基本的にはどこの町でも可能性はあると言いたい。

Q:モチベーションは?
A:人それぞれだが,私の場合は自分の考えていることが伝われば良いと思っている。タモリさんに何を見せれば喜ぶかとか,視聴率も当然ある。

雑感;
気仙沼でおこなっているば!ば!ば!プロジェクトや気楽会の街歩きは共通するところがあって、何となく下地はできているのでは?と感じました。
近い将来、タモリさんに気仙沼へ来てもらわなくては・・!?

講演会の様子




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